こんにちは。西宮の皮フ科かわさきかおりクリニック院長 川﨑加織です。
本日は女性の薄毛のメカニズムについて解説していきますね。
最近はよくテレビCMで見かけるようになった「AGAはお医者さんへ」というワード。
AGAとはAndrogenic alopecia,つまり男性型脱毛症の略になります。女性の場合はFemale がついて「FAGA」と呼ばれます。
女性の薄毛の原因
FAGAは、男性ホルモンが女性にもあり、その影響で薄毛を起こすという総称なのですが、女性の体は複雑で男性ホルモンだけが原因で生じるわけではないため、原因の精査も治療も難しく、医者からも敬遠されがちなのです。そういった理由から女性専門の頭髪治療ができる病院が少ないと考えています。
女性の薄毛の部位の特徴
女性の薄毛が男性と違うのは、男性はよくつむじ部分とM字から薄くなってきたという方が多くみられますが、女性は、頭皮全体に及ぶこともあり、頭頂部から気になりだす方が多くみられます。これは、男性ホルモンを感受するレセプターの存在部位が、男性にはつむじ部分とM字に多く、女性は頭頂部に多いという特徴からきています。ですから女性の場合は、スタイリングする際に、「頭のてっぺんがふんわりしなくなった」「気が付けばペタンとなっている」「かがむと頭皮が透けてみえる」などで気づかれることが多く、治療開始のサインとなります。
女性の薄毛の内服治療について
男性の場合は、デュタステリドやフィナステリドをはじめとする内服をすると、内服期間中は毛の周期が早まっている状態をストップすることができ、「見かけ上、髪が多くなった」状態を維持できます。よって当然内服を中止すると元に戻ります。
また、一部の発毛クリニックなどで女性にも処方されることのある、ミノキシジル内服は「強制的に発毛」するという状態を得られますが、頭だけに都合よく効くわけではなく、体全体の毛に効いてしまうので、腕・足・ひげなど体毛全体が濃くなってしまいます。美しくなるために発毛効果を得たいと思っているのに、なんだか男性化してしまう…それはそれで悲しいですよね。
毛髪専用注入剤！！
そんな中、都合よく自力で発毛し、欲しいところに健康な毛が得られる治療薬がないか？？と探し出したのが「ヘアフィラー」です！！
ヘアフィラーは「もっと欲しい」「ここ」という部分に注射を打つことで、
✔️脱毛因子の阻害：薄毛の原因となり発毛を妨げるタンパク質DKK-1を減少させる
✔️活性酸素による毛包・毛乳頭のアポトーシスの抑制、血管新生、血流の変化：毛包・毛乳頭がなくなってしまうのを阻害。また、血管を新生をするシグナルを発し、血管新生、血管を促す
✔️毛乳頭形成を促進
が得られるので、集中してほしいところに毛が得られるのは嬉しいですね。
当院で一番人気、そして一番満足度の高い治療です。
お気軽にご相談下さいね。