こんにちは。
西宮の皮フ科かわさきかおりクリニック院長 川﨑加織です。
本日は髪について大事な発毛サイクルと、抜け毛の原因についてお話します。
発毛サイクル
現代は男性だけでなく女性も抜け毛や薄毛が気に悩んでいる人が増えています。
年を重ねるうちに「髪のボリュームが減った」「地肌が目立つようになった」と感じられる原因は、
若いころよりも細い髪質へと変化しているためなんです。
髪の成長に大きくかかわっているのが「発毛サイクル(毛周期)」です。
発毛サイクルは髪が生えて抜けるまでの周期のことで、髪が太く成長する「成長期」(6~8年程度)、毛髪の伸長が退行する「退行期」(約2週間) そして成長を停止した毛髪が脱落する「休止期」(約3~4か月)という3つのステージがあります。
しかし何らかの原因で発毛サイクルが乱れると、成長期の期間が短くなります。
すると髪が十分に成長できず、短く細い髪の毛しか育たなくなり、抜け毛や薄毛へとつながってしまうのです。
髪は発毛サイクルの関係で1日50本から100本は自然に抜けますが、抜け毛が急激に増えていないにも関わらず髪のボリュームが減ったことを感じるのは毛髪が細く変わったと考えられます。
抜け毛の原因
抜け毛・薄毛の原因はさまざまな要因が複雑に関係していると言われています。
中でも抜け毛の原因としてよく挙げられる病気には次の種類があります。
AGA(男性型脱毛症)
特に成人男性に多く見られる脱毛症で、抜け毛や薄毛に悩む男性のほとんどはAGAであると言われている。主に男性ホルモンに起因して発症する疾患で、一般的に額の生え際や頭頂部のつむじ周辺から抜け毛が起こるとされている。進行性の脱毛症のため、時間をかけて少しずつ進んでいくのが特徴。
FAGA(女性男性型脱毛症)
女性に多い脱毛症の一つで、特に頭頂部から髪が薄くなったり細くなったりするという傾向がある。主に40~50歳代の壮年期から自覚する人が多いが、まれに20歳代から気になり始める人もいる。AGAと同じくホルモンが関係していると言われているが、原因はまだはっきりと特定されていない。
円形脱毛症
年齢や性別を問わず誰にでも発症する可能性がある後天性の脱毛症。前兆や自覚症状がなく、一気に髪が抜け、脱毛する場所は1カ所から数力所の場合がある。一般的に10円玉ほどの大きさで髪が抜けると認識されているが、脱毛の形はさまざま。発症のきっかけはストレスやアレルギー疾患など、原因はまだ解明されていない。
脂漏性皮膚炎
皮脂の過剰分泌が原因で起こる脱毛症。
頭皮に湿疹や強いかゆみ、痛み、フケが多いのが特徴。何らかの原因により皮脂が過剰に分泌して毛穴をふさぐことで、毛穴周辺部や毛根が炎症を起こすとされている。
皮脂で詰まった毛穴の内部に雑菌などが繁殖し、毛根にダメージを与えることで毛髪が抜ける。
治療に関しては診察とカウンセリングの上、それぞれの方に最適なものをお勧めさせていただきます。
気になることがありましたらまずは受診してくださいね。