西宮の皮フ科かわさきかおりクリニック院長 川﨑加織です。
髪に亜鉛が良いということを聞かれたことがあることがあるかと思います。
では亜鉛とは一旦どんなものでしょう?
亜鉛とは?
亜鉛とは体内に存在するミネラルの中で2番目に多い成分です。
遺伝子の合成や免疫機能、また細胞が生まれ変わるのに欠かせないものです。主な役割として、免疫力の維持や向上、うつの改善、生殖機能の維持や改善などがあげられます。
さらに髪や肌の健康維持においてもその役割は有名で、髪の毛の主成分「ケラチン」の生成には重要な役割を担っています。
髪の相談で来られる方にはカウンセリング後、脱毛を及ぼす疾患がないかの確認のために採血をしているのですが、その結果で亜鉛不足の方が多くみられます。
その背景には現代人にありがちなものですと、コンビニやスーパーなどで手に入る加工食品が原因と考えています。
加工食品は手軽ですが、添加物のポリリン酸が亜鉛の吸収を阻害するので、体内の亜鉛が少なくなり、慢性化すると髪や粘膜に影響を及ぼします。
また飲酒の習慣がある方も、アルコール代謝のために大量に亜鉛が消費されてしまうので同様の症状が認められることがあります。
亜鉛が不足すると
亜鉛が欠乏すると、自覚症状としては抜け毛や髪のパサつきだけではなく、
味覚障害や舌のぴりつき、爪が割れやすい、下痢や便秘などがあります。
亜鉛不足を解消するためにできること
亜鉛含有量が多い煮干しや牛肉の赤身などを積極的に摂取されたら良いかと思います。
ただし、1日に摂りたい亜鉛の目標量は70mgで、牛肉でいうとモモ肉1.8kg、煮干し970g、牡蠣32個ととても難しい量なので、医療用のサプリメントで補充していくのがいい選択になるでしょう。
当院では栄養カウンセラーによる食事指導も行っております。
気になる方はお気軽にお問い合わせください。